ナメコの群生を見つける。フカフカな緑の苔の絨毯の中から、ナメコの赤ちゃん(幼菌)が顔を出している。その輝くツヤツヤの肌は見るものを魅了する。採るのも忘れてしばし眺める。キノコ採りにとってまさに至福のひとときだ。
今年は残暑が長かったせいか、全体的に発生が遅れている。ナメコもようやく第1次のピークを迎えたようだ。枯れた立木にびっしりと群生しているのを見つけると、おお~と思わず声が上がる。キノコ採りのことをキノコ狩りとも言うが、男の本能には動物植物問わず狩りが刷り込まれているようで、血が騒ぐというか興奮してしまう。まあそんな理屈っぽい分析はどうでもいいだろう。山に感謝しその恵みを少しだけいただく。どれほどの昔からかは知らないが、営々と繰り返されてきた人の営みだ。
こんな苔むした倒木に発生していることも多い
ふんわりとした苔が暖かそうだ
成菌はこんなに大きくなる
木の皮の間は窮屈そう
立ち枯れの木にナメコとムキタケ
上の方は手が届かないのが残念だ
成長過程のナメコ
立派な成菌