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2012年 11月 23日
二口山塊の里山を歩く (三森山から桐ノ目山まで) ~ 2012年11月21日
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21日は休みの合った河○さんと山へ行くことにした。とはいっても登る山を決めていたわけではない。ところで11月に入ると、平地は晴れていても山沿いは時雨れることが多くなる。空っ風も吹くので体感温度はさらに下がる。そんなわけで、この時期に登る山は脊梁山脈から離れた低山になることが多い。あれこれ考え決めかねていたが、二口山塊の三森山が頭に浮かんだ。この山はそのうち登ろうと思いながら何年も経つが、未だに登っていない山だ。ただ、三森山だけでは物足りないので、マロ7さんの記録などを参考にして、三森山~オボコンベ~桐ノ目山と低山周回の計画を立ててみた。
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 山域山名   二口山塊 三森山(686.1m) オボコンベ山(595m) 桐ノ目山(711m)
 山行期間   2012年11月21日(水)
 山行形態   無雪期一般登山
 天候      晴れ
 参加者    2名(L:トラ山・河○さん)
 行程      林道駐車地点9:55~尾根10:22~三森山10:52-11:04~オボコンベ11:38-11:55~
          桐ノ目山12:34-12:57~寄沢13:19~林道(寄沢橋)13:51~林道駐車地点14:50
 行動時間   4時間55分
 移動距離   9.3km (GPS計測:自動記録)
 累積標高差 +890m -890m (GPS計測:自動記録を補正)
 装備      日帰り軽装
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                         林道から作業道へ
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                         杉の植林地内を登る
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                         尾根には踏み跡がある
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                         三森山が見えてくる
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白石で河○さんと合流し川崎町へと向かう。国道457号から左に入り太郎川沿いの道を進み、柳生川集落を抜けるとやがて未舗装の林道になる。マロ7さんの記録によると、三森山へ登るには作業道を利用して取り付くらしい。国道457号から3キロ弱の左カーブで、右にそれらしき作業道が現れた。白石からここまで1時間弱。車を脇に寄せて早速登り始める。かなり急な作業道を登ると、両脇は杉の植林地となり、やがて突き当たって行き止まりとなる。さてどうしたものかと思ったが、面倒なので杉林をほぼ直登して尾根を目指す。結構な急斜面でひと汗かくと、地形図にある511mピークのすぐ北側で細尾根に出た。尾根には明瞭な踏み跡がある。もしかすると林道のどこかから上手く取り付けば、尾根を登ってここまで来れそうに思える。尾根が北に延びる先には、すっかり葉が落ちた林を透かして三森山が見通せる。

                         三森山の急斜面
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                         三森山の三角点は棘の中
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                         踏み跡をたどる
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                         オボコンベ山が見えてきた
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尾根を北進すると、三森山に取り付くところで踏み跡は消える。構わずそのまま登り、急登を一頑張りすれば山頂だ。山名板も何もない山頂は平坦で、周りは林なので眺望はあまり得られない。棘のヤブの中にあった三角点を確認して小休止。三森山は地形図を見ると両脇に小ピークがあり、見る方向によっては3つの山が並んでいるように見えるだろう。それが山名の由来ではなかろうか。今日の風は強くゴウゴウと唸っているが、有り難いことに林の中はそよ風程度で平穏だ。山頂から踏み跡に従い、尾根を追って北西に進路を取る。いったん下って少し登り返した小ピークで、踏み跡は西へ斜面を下る。尾根が平坦になると右へ大きくカーブを切り、今度は北へ向きなおして幅広い尾根の先が589mピーク。もうオボコンベ山が間近に見えてくる。オボコンベ山は小さいながら岩峰で、周囲が穏やかな山容の山々の中で、その鋭鋒がひときわ目立つ特異な山である。しかし小さいゆえか地形図では、その切り立った岩山は表されていない。オボコンベ山は北側の沢コースか尾根コースから登るのが一般的で、今日のように南側から登るのはバリエーションといえるが、それでも踏み跡は続いている。

                         オボコンベ山の岩壁
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                         灌木の枝や根を頼りに登る
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                         尾根コースに合流して最後の登り
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                         オボコンベ山名板の向こうに桐ノ目山が見える
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                         三森山
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                         山座同定中?
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オボコンベ山の壁に取り付くと、崖に近いような壁を枝にすがって登ることになり、ちょっと緊張する場面だ。尾根コースに合わせクサリとトラロープを掴むと、誰もいない山頂に出た。周囲に高い山がないので、低山ながら360度のパノラマが楽しめる。大東岳など二口山塊の山々をはじめ、船形山や泉ヶ岳などお馴染みの山々を眺める。しかし、脊梁山脈の蔵王連峰主稜線は雲に覆われて見えない。このあと登る桐ノ目山は眼前だ。自分はオボコンベ山に登るのはこれで4回目だが、眺めが良いことと山頂までのルートが面白い山であり、特徴のある岩峰なのでぜひ登ってもらいたい山でもある。地元の本砂金小学校では学校登山をしていたようで、生徒の手作りの看板も掲げてある(本砂金小学校は今年春に閉校した)。ところでオボコンベ山は標高595mとされているが、実際は610~615mくらいではないかと考えられる。地形図にオボコンベ山の南東の標高点が589mとあり、そこから山頂までの標高差がGPSでは15~20mあるようなのである。

                         山頂から下る先にマンモス岩が見える
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                         マンモス岩
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                         マンモス岩の背の向こうにオボコンベ山の岩塔
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                         桐ノ目山への分岐は見落としやすい
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                         途中にあった小学生の手作り表示板
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                         桐ノ目山頂
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山頂から西に下ると、その形からマンモス岩と呼ばれる岩の脇を通り、さらに200m弱で桐ノ目山への分岐があり左に進む。この分岐はちょっとわかりにくいので注意したいが、その後は山頂までは明瞭な踏み跡があるので間違うことはない。落ち葉を踏んで登った桐ノ目山の山頂には、手作りの山名板がひとつあるだけだった。以前は登る人とてほとんどいなかったというが、1990年代以降徐々に登る人が増えてきたという。昼食休憩に風を避けて尾根の東陰に陣取ると、風はほとんど当たらず音が聞こえるだけだ。

                         小尾根をヤブ漕ぎして沢へ下る
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                         寄沢を下降する
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                         北太郎林道の寄沢橋上流側に出た
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山頂から北へ延びる踏み跡を辿り下る。そのまま尾根を北へ下れば本砂金川に至る。そちらにもう1台車をデポしておけば、そこで里山縦走は終わりとなるのだが、今日は徒歩で出発点に戻る周回ルートを考えてみた。地形図を見て見当を付け、560m辺りで踏み跡から離れ左へ転進する。小尾根の笹薮を10分ほど下ると、寄沢に降り立つことができた。そのまま林道目指して沢を下る。河○さんは途中の枝沢から右岸にある踏み跡をたどるが、自分はそのまま沢を下る。沢には2m程度の小滝がひとつあったくらいで、特に問題もなく下降し林道に出ることができた。あわよくばキノコでもと思ったが、まったくキノコのキの字もなく空振り。ほどなく河○さんも合流。整備された林道を約1時間歩くと、出発点へと戻ることができた。帰りは青根温泉じゃっぽの湯につかり、晩秋の里山遊びの1日を振り返りつつさっぱりして帰宅した。
※今回の登り口よりさらに林道の上流にある愛宕橋の少し手前で、北太郎川と南太郎川が出合う手前に山神碑があり、その辺りから適当に斜面に取り付いて尾根に乗り三森山へ登る人もいるようだ。登る方は地形図と現地を見て、自分で適切に判断して登られたい。そんな山歩きもまた楽しい。

                         GPSトラック
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by torasan-819 | 2012-11-23 04:02 | | Comments(12)
Commented by ranger3yuji at 2012-11-24 21:37
自分がオボコンベに登るときは尾根コースから入って桐ノ目山から下ってました。積雪期にはロープにアッセンションで岩場を登りました。
三森山を経たルートは落葉してからがいいですね。
桐ノ目山を越えて右側がガレ場のやせた尾根から南へ、寄沢へ下りるのですね。
Commented by maro4070 at 2012-11-24 21:44
見事な周回でした。
桐ノ目から下って左の沢を登ろうかと思ってましたが、2mの小滝とはこれで安心です。
林道のどこかには登山口となるところがあるはず、私は尾根の延長戦かなと思っていました。(^o^)タノシミ
Commented by torasan-819 at 2012-11-25 16:18
ranger3yujiさん
今回のルートは車1台で周回する場合にはいいと思います。
機会があれば歩いてもらいたいルートです。
オボコンベ山は沢をそのまま詰めて、マンモス岩の近くに飛び出たことがあります(^^ゞ
Commented by torasan-819 at 2012-11-25 16:21
maro4070さん
三森山への登り方はもう少し工夫してみたいですね。
山神碑から登るルートは春に花を楽しみながらチャレンジしてみようかと思っています。
Commented by lc4adv at 2012-11-25 18:03
太郎川から登るルート、今度行ってみます。
初冬しかできない、こんな山行も面白いですよね。
Commented by torasan-819 at 2012-11-25 21:08
lc4advさん
この時期は見通しが効きルートを確認しやすいので、適期といえますね。
踏み跡を追ったりヤブ漕ぎして登る山は、登山道を歩く山とは違う楽しさがあります。
是非チャレンジしてみてください。
Commented by utinopetika2 at 2012-11-26 21:34
本砂子川からのルートは登った事がありますが、こんなルートのとり方もあるのですね。
初冬のこの時期、おぼこんべに登られる方が多いのもうなずかけますが、これはマニアックです。
Commented by torasan-819 at 2012-11-26 22:26
utinopetika2さん
オボコンベに登る方はマニアックな方が比較的多いかと(笑)
地形図を見ながらルートをあれこれ考えると、脳内登山というか愉しいですね。
それは沢登りも山スキーもヤブ山も共通してます。
Commented by NON at 2012-11-26 23:15 x
低山バリエーションでしょうか!楽しそう
私も昨日、山梨のマイナー山をバリエーションで楽しんできました。と言うより勉強してきました。
藪漕ぎはきついけど、楽しいです。一緒に行った山友は辛そうでしたが!

「オボコンベ」どんな意味があるのかしら?
Commented by torasan-819 at 2012-11-27 01:23
NONさん
低山&里山にはそれなりに楽しみ方があります。
それがわかってくると、高峰にも劣らない充実感や達成感があるものです。
ちょっとオーバーかな(^^ゞ
オボコンベとは、マンモス岩がオボコ(子供の意)を背負った母の姿に似ているので、「おぼこおんぶ」がオボコンベになったといわれています。
また、アイヌ語のオプ(槍)とコンブ(瘤山)からきたという説もあります。
いずれにしても印象的な山名で、一度聞くと忘れられませんね。
Commented by SONE at 2012-11-27 22:31 x
寄沢を降りるのは新ルートですね。
今回その記録を初めて拝見しました。
太郎川からもいろいろなアプローチが考えられて楽しい山です。
しかし本当にキノコありませんでしたね。
Commented by torasan-819 at 2012-11-29 23:32
SONEさん
地形図を見て思いついたルートです。
もうこうなると大滝以外は何でもアリで歩けますね(笑)
キノコが見つからなかったのは残念でした。


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