2012年 12月 29日
29日は河○さんの企画に乗っかり、スノーシューに行くことにした。自分のブログの記録を振り返ると、実に2年10ヶ月ぶりのスノーシューとなる。あれほど歩いていたスノーシューだが、山スキーを始めてからは仕舞い込んだままだったのだ。スノーシューに行くことにしたのは訳がある。24日の山スキーで靴擦れが出来てしまい、まだ治りきっていないので年内の山スキーは控えることにしたのだ。靴が違えば足への当たり方も違うので、スノーシューなら大丈夫だろう。山登りを始めて以来、靴擦れとはずいぶん付き合ってきた。同じ靴やブーツでもその時のちょっとした条件の違いで、出来たり出来なかったりするし、靴擦れの出来る場所も違ってくる。自分の足の形状は人様とはちょっと違い、それも靴擦れが出来やすい原因かと悩みの種ではある。同行者は河○さんの同僚のまこさん。まこさんはまだ山登りを始めたばかりなのに、飯豊本山を日帰りで登るくらいだから体力的には申し分ない。自分は鼻風邪気味なのが気になったが、山に行けば治るだろうと気楽に考える。 =========================================================================== 山域山名 吾妻連峰 吾妻山(慶応吾妻山荘まで) 山行期間 2012年12月29日(土) 山行形態 スノーシュー 天候 晴れのち曇り 参加者 3名(L:河○さん・まこさん・トラ山) 行程 観光協会駐車場8:05~磐梯吾妻スカイライン9:17~山鳥山10:17-10:26~井戸溝11:02~ 山荘分岐11:19-11:27~慶応吾妻山荘11:34-12:43~山鳥山13:59~観光協会駐車場15:14 行動時間 7時間09分 移動距離 11.3km (GPS計測:記録間隔10m) 累積標高差 ±1,151m (GPS計測:記録間隔10m) =========================================================================== 観光協会駐車場よりスタート 除雪終了点 夏道の登山口より取り付く 天気が良く汗が噴き出る 磐梯吾妻スカイラインの横断箇所 高湯温泉から磐梯吾妻スカイラインへと登っていく。いつもは除雪終了点に車を置くのだが、今朝はまだ除雪が終わっていない。Uターンして観光協会駐車場に車を置く。自分のスノーシューはTubbsの25インチ。ヒールリフターも付いていないごく普通のモデルだが、磐梯山、箕輪山、不忘山などのピークハントで活躍してきた。出発して15分ほど歩くと、磐梯吾妻スカイラインの除雪終了点に合流する。登山口はそこからすぐだ。この時期にしては積雪量も十分で、スキーでも問題はない程度にある。樹林の中を登っていくと、天気も良く風も無いのですぐ暑くなり、ジャケットを脱いで体温調節をする。既にスキーとスノーシューにツボ足のトレースがあり、さしてラッセルの必要もないので楽に登ることが出来る。水道施設の補修をしたらしく、そのおかげで夏道が広くなったようで歩きやすい。スノーシューが未だ不慣れなまこさんだが、歩き方のアドバイスをするとすぐ理解してくれる。登山口からは50分ほどで磐梯吾妻スカイラインを横断し、休むほどでもないので歩行を続ける。 山鳥山から見える家形山 井戸溝の橋はまだ埋まっていない 山荘への分岐 無風快晴と最高の天気 慶応吾妻山荘 ルートには慶応吾妻山荘の大柿さんによる緑布(黄緑色)がべた打ちされているので、視界が悪いときでも安心して歩くことが出来る。山鳥山へと登っていると、下ってきたスノーシューとスキーの男性2名とスライドする。山鳥山で休憩。ここからは家形山が見えるのだが、今日は天気も良くクッキリと見えている。井戸溝の単管パイプ橋はまだ埋まっておらず、小沢に下りて渡る。あと二降り三降りしないと埋まらないだろう。片斜面のトラバースを一頑張りすると、山荘分岐に着く。家形山から五色沼を回り込んで一切経山までの尾根がクッキリと見え、いつもは聞こえる風のうなりも無くほとんど無風のようだ。冬にこんな日は滅多にないので、ピークハントしたかったなと思う。分岐から家形山へのルートには、スノーシューのトレースだけが続いていた。我々は左へと小屋を目指す。スタートから3時間半ほどで小屋に到着。トレースがあって楽できたからこそのコースタイムだろう。慶応吾妻山荘には先客もいて、年末年始も宿泊が入っているとのこと。小屋に入って管理人の大柿さんと話ししていると、ついつい落ち着いて長居してしまう。 ガスがかかってきた 道無き山中を下る ルートにある大柿さんの緑布 木に食われた古い表示板 熊棚があった 外に出ると薄くガスがかかってきた。寒気が下りてきたようで気温も下がり、氷点下4度ほどになっている。帰路も同じルートでは面白くないとばかりに、ノントレースの山中に踏み込んでみた。柔らかい雪はスノーシューでもズボズボと沈み、ラッセルを続けること約1時間でルートに出た。こんな歩き方はスノーシューならではのことで、ワカンでは難しいことなのだ。ルートに戻れば下りということもあり楽に歩ける。今日慶応吾妻山荘泊まりらしい、7~8人の若者とスライドする。磐梯吾妻スカイラインを横断してからの下りでは、ルートを外して急斜面を下ったり走ってみたりと、以前を思い出して久しぶりにやりたい放題。駆け下りるようにして登山口まで下った。他の2人はあっけにとられたかもしれないが、これもスノーシューの楽しみ方のひとつ。ただし転倒は思わぬダメージとなることがあるので注意が必要だ。駐車場まで戻り、今日の7時間以上になった山行を修了した。まこさんも何の問題もなく、次回またご一緒したいものだ。 さて、スノーシューはただ歩くだけだと思っている人も多いのだが、結構走ることも出来る。スノーシューのランニングレースもあり、それ用のモデルもある。スノーシューの色んな使い方を試してみると、その可能性に驚くだろう。下りのスピードではさすがにスキーにはかなわないが、急斜面では滑るように降りることも出来る。登りではスキーに引けを取るどころか、先行するスキーヤーを追い抜いたことも多い。急斜面でスキーがジグを切って登らざるを得ないところを、スノーシューをハの字に開きペタペタと直登できるので速いのだ。しかもスキーよりスノーシューのほうが断然軽く、取り回しやすいので足の負担が少ない。スキー、スノーシュー、ワカン、アイゼンなどそれぞれに持ち味と用途があるのだが、久しぶりにスノーシューの良さを再発見したような山行だった。鼻風邪が良くならなかったのは誤算だったが。 GPSトラック(登り:赤・下り:青)
by torasan-819
| 2012-12-29 23:15
| スノーシュー
|
Comments(14)
Commented
by
マロ7
at 2012-12-31 17:29
x
雪を満喫しましたね。
こちら里山中心となりました。 雪が落ち着いてから入りたいです。 今までの山行きから沢をご指導いただき、この1年、有り難うございました。 来年もよろしくお願いいたします。(^o^)
0
Commented
by
torasan-819 at 2012-12-31 21:05
Commented
by
utinopetika2 at 2013-01-01 21:04
あけましておめでとうございます。
昨年は大いに刺激を受けさせていただきました。 山に対する情熱は素晴らしいです。 何度も忘れかけていた事を思い出させてくれました。 今年は是非一度はご一緒させて下さい。
Commented
by
lc4adv at 2013-01-02 01:52
明けましておめでとう。
暮れにワカンで7時間程あるきました。 単独で先行もなかったのでかなりきつかったです。 雪質も雨が降り出し、重かったです。 スノーシューでの下りはおもしろそうですね。 今年もよろしくお願いします。
Commented
by
ranger3yuji at 2013-01-02 10:42
Commented
by
torasan-819 at 2013-01-02 11:47
Commented
by
torasan-819 at 2013-01-02 11:54
Commented
by
torasan-819 at 2013-01-02 12:06
HITOIKIさん
ワタクシは30日の山行を風邪のため取り止めました。 30日は気温も高くて蔵王でも1200m辺りでさえ6度あり雨のようでした。 スノーシューもやってみませんか?面白いですよ。 今年はどこかの山でお会いしそうですね。
Commented
by
torasan-819 at 2013-01-02 12:09
Commented
by
leviathan05 at 2013-01-03 00:01
Commented
by
torasan-819 at 2013-01-03 16:22
明けましておめでとうございます。
お正月風邪ひいて、酒飲んだくれてるって(^O^)きゃはは 去年私、風邪ひいて寝正月でしたが、今年は元気に初詣三連ちゃんしました。 寒さになれてきたので、スキーが楽しみになってきましたよ! 今年もよろしくお願いします。
Commented
by
torasan-819 at 2013-01-03 21:42
NONさん
こちらこそ今年もよろしくお願いします。 未だ風邪が抜けきってないけど、今日は少し歩いてきましたよ。 さすがに寝正月にも飽きたので(笑) さて今年は是非山スキーでご一緒しましょう。 昨年の不忘山は中退だったのでリトライもいいかもしれないですね。 |
アバウト
カテゴリ
以前の記事
2023年 06月 2023年 05月 2023年 04月 2023年 03月 2023年 01月 2022年 12月 2022年 11月 2022年 10月 2022年 09月 2022年 08月 more... お気に入りブログ
お山遊び 裏のお山で雪とたわむる ... 山より道具 草花と自然Blog Digital phot... ebiyanの南東北 山... 駅風呂やめました本舗 白石まちづくり Mixture アルコールストーブを創ろう 思い出を残して歩け。 フォトハウス in 福島 Six O'Clock kaiの気ままに山系アウ... mellow life 植野稔の自然遊悠学 イワ... 山について語るときに僕の... マウンテン・ソング・ブック ☆ Happy Pho... 日々是精進也 山ノート S H O P H O T O バイクで行く旅。2 山の子 ことりはうすブログ マロのページⅡ 山と野と ほわほわ山登り THE NATURE T... 宮城南部便り 農家の嫁の事件簿 +(ぷらす) yamaoyazy?の山歩記 ちょいと川へ のんびり写真館 水戸葵山岳会(会員による... tabi & photo... Mountain Rose -Enjoy Natur... Climb & Ride 新・自然遊悠学 伊藤知之のスキー通信 mountain nev... 船形山からブナの便り(ブ... 仙台山想会 紺碧の空へ あんだんて♪の、人生の忘... tabi & photo... 蔓兵衛の山と庭の日々 点描3 最新のコメント
メモ帳
マロのページⅢ
あの山に登ろう 自然に飛び込む~山形の自然満喫日記 すうじいの時々アウトドア みちのく遊山 はなゴンの中年まったり山登り みやぎ山・スキー日誌 いんちょの山登り Coffee Break 福島登高会(新) 福島登高会(旧) 白峰会 大江山岳会 本庄山の会 西川山岳会 フィエスタの谷 エコプロ のんびり~な日々 山田沢田岩田 petit message Toby's blog 煙突おじさんの山スキーと釣り 地図センター 飯豊朝日連峰の登山者情報 飯豊朝日連峰の麓から それゆけ とーちゃん ほんねのね 東北の山遊び 豊後ピートのブログ しぎはらの山々日誌 福島フォーラム ウォッちず きのこ専科 hebereke様の本格的登山隊 HITOIKI Blog 山と海の記録 あかねずみの月山だより 目指せ!立派なテレマーカー 東北の山~鳥海山 東北アルパインスキー日誌 専門天気図アーカイブ soloist 山道具道楽 まったりアウトドア 沢の風と空 その空の下で。。。 沢胡桃 登山用品店teku_teku ぶなの会 扉のページ 山で会えたら 山人小屋 逍遙溪稜会 山めし礼賛 熊プーの生活 山釣り紀行 東風の雑記帖☆「あしたはあした」 sanpei.soragoto まったりアウトドア 山の天気 飯豊族 山スキー・山登りと徒然日記 朋友会 fwix-rope 四季の山野草 春夏秋冬~東北の山巡り~ YASUHIROのマウンテンワールド 阿部氏のページ オドサマの採集食生活 野人に戻ろ 恒さんの"気ままに山歩き 山形の山や自然を写真で紹介 逍遙の四方沢話 那須の山だより ぽこけん WINDY EXCURSION 最新のトラックバック
ライフログ
検索
タグ
その他のジャンル
ブログパーツ
最新の記事
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
ファン申請 |
||