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2014年 08月 10日
![]() 台風11号の接近により今週末の天候はどこも雨マーク。でも土曜日は朝晩降りそうだが、日中は曇りで何とか持ちそうだ。というわけで遠出は避け、地元の蔵王で遊んでみることにした。○樹さんの提案もあり、コガ沢の枝沢である表入道沢を登ることにした。この表入道沢は登山大系のコガ沢概念図に記されてはいるが、遡行記録はない。小さい枝沢であり、概念図に滝マークも無いところからすると、スカ沢の可能性も強い。しかし、水引入道(1,656m)に突き上げているので、もしかすると上部は登攀的な沢の可能性もある。地元の山を深く知る機会にもなるので、調査の意味合いも込めて向かうことにした。 山域山名 蔵王・白石川児捨川流域垂清川支流 コガ沢・表入道沢 山行期間 2014年8月9日(土) 山行形態 沢登り 天候 雨のち曇り 参加者 2名(L:トラ山・○樹さん) 行程 スキー場8:31~入渓9:08~5mナメ滝9:32~権現沢出合10:03~10mナメ滝+10m滝10:19~表入道沢出合10:55~ 二俣11:33-11:45~登山道12:15~水引入道12:21-12:39~スキー場14:01 行動時間 5時間30分 移動距離 9.2km (GPS計測) 累積標高差 ±1,280m (GPS計測) 装備 日帰り沢装備(ロープ30m×1) コガ沢下部はゴーロ歩きが長い ![]() 5mナメ滝は右から容易 ![]() 権現沢出合手前の4m滝 ![]() 権現沢出合(滝で落ちる左俣が権現沢) ![]() 水が冷たいのでへつって越える ![]() 3m滝(右の凹を突っ張りで) ![]() 10m滝(ロープはここだけ) ![]() コガ沢上流には雪渓が残る ![]() 白石スキー場に到着するとシトシト雨模様。とりあえず行ってみようと準備をしてスタート。登山道が沢へ下りたところで入渓する。しばらくはゴーロ歩きが続く。5mナメ滝、4m滝と越えて権現沢出合。右の本流へ進み、次々と現れる滝を登る。ロープを出したのは、上部の滑った岩が嫌らしい10m滝のみ。昨年よりも今回は岩のヌメリを強く感じた。油断すると思わぬ所で滑ってしまうので要注意。滝が一段落すると右から表入道沢が出合う。小沢で水量も少ないので、気を付けていないと見落としそうだ。コガ沢にはまだ雪渓が残っていた。その先には8m滝が見える。 表入道沢に入る ![]() 水は少ない ![]() 3m滝 ![]() 8mCS滝 ![]() 8m斜滝 ![]() 2m滝 ![]() 3m滝 ![]() 4m斜滝 ![]() 細流の5m滝(左岸から巻く) ![]() 表入道沢に入ると倒木の枝や幹が多い。水量も少なく既に源頭の雰囲気。スカ沢(ハズレの沢)かもと話しながら登っていく。表入道沢はナメ沢で岩はヌメるが、勾配が思いのほか緩いので登るのは容易だ。3m滝を越えると、○樹さんが昨年単独で来てここで引き返したという8mCS(チョックストーン)滝が現れる。下部は斜滝で容易に登れるが、最上部に大岩がドンと乗っている。ガバホールドがあれば越えられそうだがそれがない。スタンスもないので、ショルダーでまず○樹さんを上げることにした。自分はブッシュ下げてもらったシュリンゲをアブミ代わりにし、少々苦労したが上がることが出来た。その後の滝は容易に直登できる。直登が困難な細流の5m滝を左岸から巻くと、二俣になったので一息入れる。 二俣を右俣へ ![]() 南屏風岳の稜線 ![]() 稜線へヤブをこぐ ![]() 水引入道直下の岩稜を目指す ![]() 岩登りが大好きな○樹さん ![]() 岩稜頂部 ![]() 水引入道山頂 ![]() 天気が崩れないうちに下山 ![]() 地形図を見ると二俣の左俣は、水引入道と主稜線のコルにある水引平辺りに出そうだ。水引入道は南側の山頂直下にちょっとした岩稜があり、今日はそこへ突き上げるであろう右俣へ進むことにする。右俣へ入るとすぐに水流が消えヤブが被さってくる。ちょっと早いのではないかと思いながらヤブを漕いでいくと、やがて沢形がハッキリしなくなった。ヤブが低くなって頭が出たので見渡すと、右上方に目指す岩稜が見えたので右に進路を振る。後方には南屏風の稜線と不忘山が見える。ヤブこぎ30分未満で岩稜基部に取り付く。基部を左に回り込みながら登って登山道に出た。水引入道の山頂まで登ると昼食休憩。下界は雲海の下だが、スキー場より上はガスもなく穏やかな天候。低めの気温が動いた体には心地良い。下山は水引入道コースの急登を下る。コガ沢右岸の蒸し暑い登山道を歩き、白石スキー場へと戻った。雨で撤退もあるかと考えていただけに、思いのほか天気が持ってくれた今日は儲けものだった。 表入道沢は沢登りとして見れば、取りたてて遡行するほどの沢ではないとも言える。コガ沢の枝沢のひとつであり、それ以上でも以下でもない。しかし、その山域を知るという上で、ひとつひとつの沢はやはり登ってみなければ知り得ない部分がある。今回の沢登りでは、水引入道南面の状況がだいぶ掴めたように思う。山スキーのラインのヒントもあった。そういう意味では、我々にとっては価値があったといえるだろう。特に難しいところは無いが、コガ沢本流の岩のヌメリには注意が必要だ。滑落は数mの高さでも行動不能になる可能性がある。水引入道の岩稜基部の岩はもろいので、落石にも注意したい。なお、ロープは30m1本で間に合う。 ルート図 ( 赤:登り 青:下り ) ![]() 遡行図(作成中)
by torasan-819
| 2014-08-10 17:00
| 沢登り
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Comments(12)
この天気なのに、やはり沢に行ってましたか…(^o^)モウオドロカナイ
まだ、雪渓があるんですね。ここは別名、白高沢?? 水引の山頂標識はやつれてきましたねぇ。
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マロ7さん
沢のシーズンは長いようで短いですからね。 人生のシーズンと同じかなとこの頃実感(笑) なのでせっせと沢登りの週末でございます。 雪渓は1350m辺りですが、2~3月の太平洋側の大雪の影響でしょうか。 水引入道の山頂標識は良い味出てきましたが、制作者同様まだまだ大丈夫でしょう(^^)V
エスケープに一度使ったことがあります。本流を忠実に辿ると藪こぎなしで登山道に出られますよ。本流より登攀的だった気がするのですが・・・。隣の黒滝沢は名前に興味をそそられますが、なかなかそれだけを目的に行く気になれません。あのての沢は山岳会の集中山行で一気に片付けてしまうのが効率的かな?
コガ沢の本流が大規模に埋まっているようで気になっています。
Yoshikiさん
二俣から右俣に進むとすぐにヤブになり、沢筋も不明瞭になりました。 我々は岩を目指して右に振ったので、その時点でYoshikiさんの登ったラインからは外れたのだと思います。 登りながら眺めましたが、そちらの方が明らかにヤブが薄かったようですから。 左俣は水引平の方に登ってしまうようですが、急傾斜のナメのようです。
yossy1904さん
コガ沢に2パーティーも入るなんてとても珍しいことです。 しかも息子さんでしたか。 途中からスキー場にエスケープということなので、遡行開始は神嶺林道から歩き始めたのかな? 一緒に沢登りできますね息子さんと。
大倉川での遭難を検索していたらこちらに辿り着いたので、笹木沢の記事を拝見させて頂きました。
私は捜索開始当日十里平手前を散策していたら、単独下山して来た遭難者に間違われた者です(汗) すごい所を遡行されていますね…定義に待機していた山岳会の方々が緊張した面持ちだったのも今になって理解出来ます。 20年程前は仙交小屋跡分岐から大倉川に向かって踏み跡があり、林道からトラロープが下がっていたのですが…下界との間にこんな世界があったと知り驚きです。 通りすがりの門外漢でした。
その後暫く拝見させて頂きましたが、睡眠不足自慢、強行軍自慢等、散々な内容で興醒めしました。
もしかして自己陶酔型のマゾヒストなのですか?(あなたの名誉を棄損する意図はありません) 警察・消防等が支出する捜索費用は、我々敢えてリスクを冒さない一般市民の税によっても賄われており、慎重な行動を期待したいです。 会所属とのことで、無論遭難などに対応する保険にご加入なさっているのでしょうが、私には部下の二次遭難を気遣う捜索隊の隊長の、深い眉間の皺が忘れられません。
通りすがりさん
コメントありがとうございます。 当ブログの記事をずいぶん読んで頂いたようで恐縮です。 どのような感想を抱かれたとしてもそれは貴方の考えですが、なるほど、そのように受け取られる場合もあるのだなと気付かされた次第です。 ただし、このような公開コメント欄に書き込む言葉としては随分と一方的であり、少々乱暴に感じたのも事実です。 とはいえ、貴方のおっしゃりたいことも理解できますし、遭難に対する世間の目が厳しいことも十分認識しています。 私も遭難を減らしたい、防止したいと願っているひとりですので、ご指摘については真摯に受け止めさせて頂きます。
今更言うまでもないのですが。。。
トラ山氏は遭難対策救助隊員で訓練もしていますから山行計画は天候、メンバー、アクシデントの時のエスケープルートなどあらゆる事を想定し遭難に対しては真摯に向き合って行動している方です。 だからといってそういう人が遭難しないとは言い切れないのですが例えば行動不能になったからと言って安易に救助要請をするような気楽な登山者とは別格です。 睡眠不足、強行軍の自慢?それは彼の並外れた体力を知らない御仁の勝手な感想でトラ山氏は自分自信への挑戦で自慢ではないと思います。
別の通りすがりさん
多分まあ『別格』であるのかも知れませんが、あなたもご指摘の通り、ブログ主は生身の人間ですよね…落石を素手で割れたりはしないと思います。 私も限界に挑戦しようと志した若かりし日々がありましたが、その舞台は400mトラックや25mプールでした。 別に糾弾したいのは、山登ってる人じゃないですよ。自分の命より社会のしがらみを優先して安全を軽視してる人や、結果的に社会に迷惑を及ぼす人です。 それに、「道がない山を登るので、しようがなく笹木沢を遡行していました」的な欺瞞が最も腹立たしいですね。
通りすがりさん及び別の通りすがりさんへ
このブログは私の私的なブログであり、私がこのコメント欄の管理者でもありますので申し上げます。 このコメント欄のある記事は、大倉川の遭難とは直接の関係はありません。 今回の遭難がらみでの書き込みはこれで終わりにしてください。 私に対してどうしてもという場合は、コメントを書いたら「非公開コメント」のチェックボックスをチェックすれば私にしか見えないコメントになります。 どうぞよろしくお願いします。 |
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