2014年 11月 08日
読書「山小屋からの贈りもの」
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高桑信一氏は沢屋にして渓流釣師、カメラマンにして渓流ガイド、山村文化にも造詣が深いフリーライターだ。本書は飯豊連峰の避難小屋のひとつである門内小屋で、2012年の7月に小屋番をしたときのことを綴ったものである。自分にも馴染みのある門内小屋だが、あいにく泊まったことはない。縦走か山スキーの時に一時利用させていただいただけである。飯豊連峰の各避難小屋は夏山や紅葉シーズンに管理人が入る。その管理人は地元山岳会などのメンバーが務めるらしいのだが、ひょんなことから高桑氏が小屋番を経験することになった。山小屋それも避難小屋ということで、営業小屋ともまた違う「日常」がある。そんな日々を軽妙と言うか、時折下世話な話題も織り交ぜながらありのままに描いている。そんな文章は好き嫌いが分かれるような気もするが、自分としては十分面白いと思えた。小屋のことや縦走路を行き交う登山者、訪れる仲間との交流など、その風景が自分のことのように脳裏に映像となって浮かんでくるのである。遅読の自分としては珍しく数日で読み終えることができた。山にどっぷり浸かっている人、どっぷり浸かりたい人に読んでもらいたい一冊。



by torasan-819 | 2014-11-08 08:24 | | Comments(4)
Commented by yossy1904 at 2014-11-08 11:17
二日前、じっくり立ち読みしました(笑)。
出張先だったので購入しませんでしたが、続きを読んでみたい気がします。
なお、著者は東北各地に出没してるようですね。
2度ほど会ったことがあります。
Commented by torasan-819 at 2014-11-08 17:19
yossy1904さん
おや何というタイミングの立ち読み(笑)
高桑さんの文章は感情移入しやすいというか、情景描写にすっと入り込めるというか、結局自分も著者と同類の人間なのかなと思った次第です。
あいにくワタクシは高桑氏と会ったことはないのですが、yossy1904さんは2度も遇っているとはある意味凄いですね。
Commented by tabi-syashin at 2014-11-09 00:10
彼と彼の仲間たちとは よく飲みましたよ。
毎年 浦和浪漫山岳会春合宿に地酒持参で通ってました(笑)

深野稔生さん 高桑信一さんなど、文字、漢字を弄り回す文体が
僕の好みには合わない様で(笑) が、鳥原小屋の管理人鈴木さんも
この本の題材にされたらしく、自慢げ??でしたので、、、
鳥原で鈴木さんに借りて、、、読みますかねw
Commented by torasan-819 at 2014-11-09 18:56
tabi-syashinさん
浦和浪漫の春合宿とは何とも羨ましい。
ワタクシは山というか沢登りを始めるのが遅すぎました。
「文字、漢字を弄り回す文体」ワタクシもそう感じてました。ワタクシなどはどうやっても出てこないような優雅な文章を綴りますね。
でもちょっと必要以上の表現が多いというか何というか。
沢登りの老舗A会の50周年記念誌で、「R会は文章力だけで遡ってきたようなものですね」と書かれたようで、そのことについても本書で触れていますが、確かに文章力は否定できない。
高桑氏は「語るに落ちた」と返す刀で切り捨ててますが(^^ゞ
まあ、本なんて読みたい人が読めばいいので、読んでみて気にくわなかったら途中で止めればいいわけですね。
鳥原小屋の鈴木さんのことは確かに載ってましたが、その他にも大勢の人物像がある意味赤裸々に(笑)


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