
このところ山岳映画ばかりを見ている。映画「八甲田山」は純然たる山岳映画ではないかもしれないが、八甲田山が舞台であり、以前に見たときの印象が強く、久しぶりに見ようとDVDを借りた。そうしたところ、高倉健が亡くなったとニュースで流れ驚くことになった。高倉健はこの映画の主役の一人なのだ。この映画は1902年(明治35年)1月に、日本陸軍第8師団の歩兵第5連隊が青森市街から八甲田山の田代新湯に向かう雪中行軍の途中で遭難した事件を題材に、新田次郎が執筆した山岳小説「八甲田山死の彷徨」を原作としている。雪中行軍の参加者210名中199名が死亡したこの事件は、世界山岳史上最大の遭難事故とも言われている。俳優は、高倉健はじめ三國連太郎、北大路欣也等々、豪華で重厚な顔ぶれである。ロケは「フィルムには空気も写る」として、八甲田山で3年に渡って行われた。吹雪のシーンは、スタッフや役者すべてが本の吹雪を待って撮影行ったので過酷を極めたという。それゆえ映像の臨場感が凄まじいが、カメラマンはあの木村大作氏である。自分も八甲田山には何度か訪れている。映画を見ると八甲田山のあの頂、あの雪原というように思い出される。この遭難事件は自然や人間など様々な要因が絡んで発生したのだが、自分も雪山冬山に入る者として、過去の教訓を忘れてはならないと強く思う。
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