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2014年 12月 11日
映画「ワンヴォイス ~ハワイの心を歌にのせて~」
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このところ公私ともに忙しくて余裕がなく、山に行けない日が続いている。深夜に一人見るDVDが息抜きとなっているのだが、精神的に疲れ気味のときはフラ・ミュージックを聞くと心地良く癒やされる。フラ(ハワイ語: hula)はハワイの伝統的な歌舞音曲であり、フラにはダンス、演奏、詠唱、歌唱の全てが含まれる。フラ・ミュージックなどの伝統的なハワイ民族音楽とハワイアン・ポップスを含めて、ハワイアン・ミュージックと呼ばれている。
「ワンヴォイス ~ハワイの心を歌にのせて~」は、カメハメハ・スクールで毎年3月に開催されるハワイアン・スクール・ソング・コンテストという合唱コンクールをテーマに、2008年のコンテストに挑む生徒たちの姿を追ったドキュメンタリーだ。カメハメハ・スクールは1887年、カメハメハ大王直系の子孫であるバニース・パウアヒ・ビショップ王女の遺言によって、ハワイアン子弟の教育を主たる目的に創設された私立の幼小中高一貫校。ハワイアンの血が入った子供しか入学できず、応募者が多いので非常に狭き門なのだという。日本でも小中高では校内合唱コンクールが行われており、それなりに素晴らしいと思うのだが、カメハメハ・スクールのこれはさらに精神性が高い。なぜならこのハワイアン・スクール・ソング・コンテストは、ハワイの風土に根ざす伝統と文化、アロハ・スピリットに誇りを持ち後生へと伝えるひとつの「儀式」としてあるからだ。歌われるハワイアンソングは、日本でよく聞くいわゆるハワイアンミュージックとは違い、力強く迫力があり新鮮でもある。なぜか懐かしいような郷愁をさそわれるようにも感じられ、魂をぐいぐいと揺さぶられる。生徒とそのリーダーがハワイ語での合唱に挑む中で、言葉に込められた意味に気付いていく。練習の過程では試練と葛藤があるが、それを家族と教師の支えにより乗り越えていく。彼らに共通するのはハワイアンスピリッツであり、生徒達は誇り高きハワイ人へと成長していく。やがて生徒達はひとつの歌声=ONE VOICE(ワンヴォイス)になっていく。その変わりゆく様は感動的だ。コンテストでの生徒と聴衆の一体感も素晴らしく、感動が感動を呼ぶ最高のクライマックスとなっていく。正直こんな育ち方をした子ども達が羨ましい。本当に良い映画を見ることができた。

なお、良く知っている曲がコンテストでも歌われ、映画のエンディングでも流れる。その曲はビギンと森山良子さんの作った「涙そうそう」だが、見事にハワイアンソングになっている。「Ka Nohona Pili Kai」という曲なのだが、あらためて何と優しく美しい曲なのだろうと思った。




by torasan-819 | 2014-12-11 06:09 | 映画 | Comments(0)


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