2015年 07月 07日
毎年恒例となっている福島登高会の沢登り教室だが、今年は吾妻山の大滝沢での開催である。毎年行っているので常連さんもおり、開催告知すると参加申し込みが続きたちまち枠が埋まってしまった。総勢30人近い大所帯である。この人数で沢登り教室をやるとなると、運営もなかなかに大変だ。初心者向けの沢登り教室と言ってるだけに、この教室が初めての沢登りになる参加者が5名ほどいる。また、これまで数回程度の経験しかない参加者も多い。そのような参加者の状況での沢登り教室は、運営する方としてはかなり気を使う。実際の講習も全員まとまってするわけにはいかない。参加者を5班に振り分け、沢登りをしながら各班のリーダーが講習するというスタイルになる。リーダーが違うと登り方やラインが異なることもあり、それもまた面白いのだが、リーダーの負担は大きくなる。梅雨時なので天気も心配だったが、4日は雨が降らなかったので増水もなくひと安心。予定通り行うことになった。 山域山名 吾妻山・阿武隈川松川流域前川支流 大滝沢 山行期間 2015年7月5日(日) 山行形態 沢登り 天候 曇り 参加者 27名 行程 入渓7:53~F1.8:21-9:16~大滝9:39-10:02~大滝落ち口10:36~ネコノ沢出合11:15-11:45~ホラガイ沢出合11:55~ ヒョングリ滝12:50~登山道13:11~滑川温泉14:09 行動時間 6時間16分 移動距離 7.1km 装備 日帰り沢装備(ロープ30m) 7:30に滑川橋に集合し、7:45よりミーティングを行ってから入渓する。今日は既に朝早く何パーティーも入渓しているようだが、我々が最後のパーティーだろう。おそらく今日この大滝沢で沢登りをするは、40人以上いるのではないだろうか。さて、自分は1班のリーダーを仰せつかっている。1班は自分を含めて6人。サブリーダーのRaccoさん、ベテラン女子の坂◯さんに加え、沢登りが数回目のミドポンさん、今日が初沢登りのエンクミさんと黒〇君だ。入渓すると初っ端からへつりがあるが、今日の水量は平水なので問題はないだろう。 沢登り教室パーティーは滑川橋の上に集合してミーティング。 他のパーティーは既にスタートしたようだ。 草鞋の参加者は先に降りて水で草鞋を濡らしている。 乾いたまま歩くと傷みやすいので濡らしてしなやかにするためだ。 1班より遡行開始してゾロゾロと後に続く。 なんといっても27名は大人数だ。 最初のうちはへつりも恐々。 F1をどちらから登るかはリーダー次第だが、1班・3班が左岸から、2班と4・5班が右岸から登ることになった。 会長達が2段目にはロープフィックスしてくれたが、それでも2つの班が登るには時間がかかる。 左岸より右岸の方が人数は多かったが、F1の通過は早かった。 沢登り教室なのでちょっと時間がかかってもロープを経験してもらおうという考えだ。 明るいナメ沢の歩きは初心者でも楽しく歩くことが出来る。 この若者2人は今日が初めての沢登りだ。 大滝は何回見ても大きさに圧倒される。 大滝でお約束の修行をする皆さん ヒメサユリはなぜか大滝の近くだけで見かける。 大滝は右岸のルンゼからが巻道とされているが、我々はいつも少し戻ってから登山道を使って巻くことにしている。 巻道はトラバース部分がちょっと嫌らしいので、特に初心者がいる場合は安全第一である。 尾根の登山道まで登り、尾根道を300mほど進んでから右岸を下るのだが、ヤブへ入る箇所を見落としやすい。 目印にシュリンゲを下げてあるので、右手を良く見ながら歩こう。 大滝の落ち口上で沢へ下降する。 皆さん慣れてきてどんどん登れるようになる。 ワラジを履いた参加者が1/4くらいいた。 1日でダメになるのでコストパフォーマンスは良くないが、滑りにくく沢登りでは最強の足元だ。 大滝沢はナメが続く。 細かいホールドを拾って登る2班のリーダー。後続にはロープを出した。 1班は右から登る。班によりラインが変わるのが面白い。 ヒョングリの滝で記念撮影。本日の遡行はここまでだ。 手前の小沢で登山道まで登り、ゆっくりと滑川温泉まで登山道を下る。 滑川橋の手前で終了ミーティング。各リーダーと初心者の皆さんから感想を聞き、第44回の沢登り教室は終了した。 来年も沢登教室を継続したいものだ。日本特有の山行形態である沢登りを、次の世代にしっかりと継いでゆくためにも。
by torasan-819
| 2015-07-07 23:43
| 沢登り
|
Comments(12)
Commented
by
maro7
at 2015-07-08 06:24
x
大所帯での沢登り教室での指導、ご苦労様でした。
大滝は4回目ですが、いつ来ても楽しいところです。 そしておっ家内も大喜びでした。 福島登高会の皆さん、有難うございました。
0
日曜日の沢登り教室では大変お世話になりました。
また、関東軍の前夜祭でも貴重なお話を伺いありがとうございます。 さて、大滝沢ですが噂通りの素晴らしい美渓ですね・・・また、2度目でしたが大滝も感動しました。 沢自体も長大なナメが続く、私のような初心者にも優しい沢でしたので、楽しむことが出来ました。 来年も可能なら参加させていただきたいと考えております。 追記 近々、復習会と称して行ってみようと思ってます。
Commented
by
fwix
at 2015-07-08 17:24
x
Commented
by
みどぽん
at 2015-07-08 18:19
x
沢登り教室では、色々とご指導いただきありがとうございました。行動中は始終、緊張しっぱなしの状態のため口数が少なくなってしまい、また、正直、怖かった場面も多かったのですが、終わってみれば充実感が勝っていました。来年も都合がつけば参加したと思っています。今後ともよろしくお願いいたします。
Commented
by
utinopetika2 at 2015-07-08 21:58
Commented
by
torasan-819 at 2015-07-08 23:43
Commented
by
torasan-819 at 2015-07-08 23:47
Mt.Raccoさん
大変申し訳ないのですが、前夜祭で何を話したのかほとんど覚えていないワタクシです(^◇^;) きっと美味しすぎた日本酒が悪いのです(笑) また、サブリーダーとして班をフォローしていただき、大変に助かりました。 来年も是非サブ…いやいや、正リーダーとしてお願いしたいですね<(_ _)> 復習会では出来れば潜滝まで頑張ってみてください!
Commented
by
torasan-819 at 2015-07-08 23:50
Commented
by
torasan-819 at 2015-07-08 23:57
みどぽんさん
お疲れ様でした。「怖かった場面」?そんな風には見えませんでしたよ。 来年といわず今シーズン中に何度か沢登りが出来れば、かなり沢に慣れることが出来ると思います。 慣れるほどに楽しさも増してくると思います。Mt.Raccoさん達のパーティーに入れてもらってはいかがですか?
Commented
by
torasan-819 at 2015-07-09 00:05
utinopetika2さん
確かに沢登りにはワクワクドキドキ感がありますね。だから止められないのかも知れません。 今回は会山行とバッティングとあらば致し方ありませんね。 まあ、沢は逃げませんので(笑) 大滝沢に限らず素晴らしい沢が多いので、是非ご一緒したいですね。
早々にお申し込みしておきながら、体故障にてキャンセルしてしまい申し訳ありませんでした。。。
今回申し込めなかった方たちにもまことに申し訳ない(><) 皆々様のレポ見てたら、うらやましすぎてそわそわです。 しっかり治してきますので、来年の教室にはぜひ参加させてくださいませ。
Commented
by
torasan-819 at 2015-07-09 12:42
まきchinさん
それは残念でした。もう回復されたのでしょうか? 来年まで待たずとも、大滝沢はRaccoさんが復習会を考えているようなので、その企画に乗っかるという手もありますね。 いずれにしても体調万全にしてトライしてください(^^)/ |
アバウト
カテゴリ
以前の記事
2023年 06月 2023年 05月 2023年 04月 2023年 03月 2023年 01月 2022年 12月 2022年 11月 2022年 10月 2022年 09月 2022年 08月 more... お気に入りブログ
お山遊び 裏のお山で雪とたわむる ... 山より道具 草花と自然Blog Digital phot... ebiyanの南東北 山... 駅風呂やめました本舗 白石まちづくり Mixture アルコールストーブを創ろう 思い出を残して歩け。 フォトハウス in 福島 Six O'Clock kaiの気ままに山系アウ... mellow life 植野稔の自然遊悠学 イワ... 山について語るときに僕の... マウンテン・ソング・ブック ☆ Happy Pho... 日々是精進也 山ノート S H O P H O T O バイクで行く旅。2 山の子 ことりはうすブログ マロのページⅡ 山と野と ほわほわ山登り THE NATURE T... 宮城南部便り 農家の嫁の事件簿 +(ぷらす) yamaoyazy?の山歩記 ちょいと川へ のんびり写真館 水戸葵山岳会(会員による... tabi & photo... Mountain Rose -Enjoy Natur... Climb & Ride 新・自然遊悠学 伊藤知之のスキー通信 mountain nev... 船形山からブナの便り(ブ... 仙台山想会 紺碧の空へ あんだんて♪の、人生の忘... tabi & photo... 蔓兵衛の山と庭の日々 点描3 最新のコメント
メモ帳
マロのページⅢ
あの山に登ろう 自然に飛び込む~山形の自然満喫日記 すうじいの時々アウトドア みちのく遊山 はなゴンの中年まったり山登り みやぎ山・スキー日誌 いんちょの山登り Coffee Break 福島登高会(新) 福島登高会(旧) 白峰会 大江山岳会 本庄山の会 西川山岳会 フィエスタの谷 エコプロ のんびり~な日々 山田沢田岩田 petit message Toby's blog 煙突おじさんの山スキーと釣り 地図センター 飯豊朝日連峰の登山者情報 飯豊朝日連峰の麓から それゆけ とーちゃん ほんねのね 東北の山遊び 豊後ピートのブログ しぎはらの山々日誌 福島フォーラム ウォッちず きのこ専科 hebereke様の本格的登山隊 HITOIKI Blog 山と海の記録 あかねずみの月山だより 目指せ!立派なテレマーカー 東北の山~鳥海山 東北アルパインスキー日誌 専門天気図アーカイブ soloist 山道具道楽 まったりアウトドア 沢の風と空 その空の下で。。。 沢胡桃 登山用品店teku_teku ぶなの会 扉のページ 山で会えたら 山人小屋 逍遙溪稜会 山めし礼賛 熊プーの生活 山釣り紀行 東風の雑記帖☆「あしたはあした」 sanpei.soragoto まったりアウトドア 山の天気 飯豊族 山スキー・山登りと徒然日記 朋友会 fwix-rope 四季の山野草 春夏秋冬~東北の山巡り~ YASUHIROのマウンテンワールド 阿部氏のページ オドサマの採集食生活 野人に戻ろ 恒さんの"気ままに山歩き 山形の山や自然を写真で紹介 逍遙の四方沢話 那須の山だより ぽこけん WINDY EXCURSION 最新のトラックバック
ライフログ
検索
タグ
その他のジャンル
ブログパーツ
最新の記事
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
ファン申請 |
||