2015年 11月 03日
紅葉とスラブの御前ヶ遊窟 ~ 2015年11月1日
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御前ヶ遊窟とは山そのものの名称ではない。その昔、武将 平維茂の奥方が隠れ住んでいたと言い伝えられている洞窟のこと。会越国境山群の中に井戸小屋山という山があり、その西側の岩塔に御前ヶ遊窟がある。自然に穿たれた穴のようであり、風をしのぐには使えそうである。しかし、この険しい山中に一時的にせよ高位の奥方が住んでいたかどうかは疑問だが、そんな言い伝えがあること自体が興味を引かれる。御前ヶ遊窟に至るには鍬ノ沢沿いを辿るのが一般的だ。スラブの急な登りがあり、一般ルートとしては上級者向けということになるが、それがまた楽しさにもなっている。下山ルートは2年前はソウケエ新道を辿ったが、クサリ場も多くそこそこ時間もかかる。今回は距離は伸びるが楽に下山でき、時間も短縮できると思われる井戸小屋山経由でのルートとした。


  山域山名   御前ヶ遊窟(846m) 井戸小屋山(902m)
  山行期間   2015年11月1日(日)
  山行形態   一般登山
  天候      曇り時々晴れ
  参加者    9人(L:トラ山・和◯・佐◯・菅◯・柏◯・深◯・大◯・中◯・◯木)
  行程      駐車地点7:55~登山口8:00~鍬ノ沢渡渉点8:10~登山道合流点8:30~シジミ沢出合9:40-10:08~御前ヶ遊窟11:40~
          岩塔頂上12:20-12:50~井戸小屋山13:17~林道14:10~車道14:26~駐車地点14:48
  行動時間   6時間53分
  移動距離   8.8km (GPS計測)
  累積標高差 ±970m (GPS計測)
  装備      ロープ 30m×2






                         丸淵観光わらび園にある案内図(クリックで拡大)
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                         車道脇に駐車しゾロゾロと(シジミ沢出合まではちば山の会の5人が同行)
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                         登山口(数台程度車を停められる)
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                         鍬沢へ降りて対岸へ渡る
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                         道はぬかるみ滑りやすい
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                         登山道合流点(右へ降りるとソウケイ新道へ)
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                         詳細な案内図がある(クリックで拡大)
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                         対岸にはスラブが見えてくる
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                         シジミ沢出合(ここで靴を履き替える)
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                         テープに導かれて取り付く
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                         シジミ沢は涸れ沢だ
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                         スラブが見えてきた
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                         まるで滑り台のようなので乾いているところを選んで歩く
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                         岩塔が近づいてくる
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                         チムニー状になる(新人にどんどん先行してもらう)
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                         60代の先輩2人も快調
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                         スラブの右よりに登る(クサリあり)
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                         トラバース気味に上のスラブへ(先行する新潟山岳会他のパーティーが見える)
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                         ここにもクサリあり
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                         凹角をたどり途中から右へ
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                         登攀ラインにピンクテープがベタ打ちされている
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                         このトラバース箇所には何もないので慎重に
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                         御前ヶ遊窟が見えてきた
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                         このトラバース箇所も何もない
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                         御前ヶ遊窟に到着
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                         岩塔頂上を目指す(我々はロープを張ったが下から回り込めばロープ無しで登れる)
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                         頂上から下ってきたパーティーと交錯する(高度感たっぷり)
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                         御前ヶ遊窟の岩塔頂上にて
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                         遠くに稜線が白くなった飯豊連峰(霞んで見えにくい)
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                         スパッと切れ落ちているので要注意
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                         西にはこれから向かう井戸小屋山が見える
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                         井戸小屋山へはヤセ尾根を辿る
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                         左手に見える国境稜線は標高約1000mほど
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                         しっかりした踏み跡がある(急斜面にはロープもあった)
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                         井戸小屋山頂(三角点ではないので山界標か?)
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                         山頂を過ぎると歩きやすい道となる
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                         急斜面は落ち葉で非常に滑りやすい
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                         紅葉も終盤
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                         林道に出てのんびり歩く
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                         GPSトラック ( 登り:赤 下り:青 )
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御前ヶ遊窟の登山口からシジミ沢出合までの鍬ノ沢沿いの道は、右岸のトラバース道であり細くぬかるんでいて要注意である。滑落しないようスリップは注意したい。シジミ沢出合で履き替えることを前提に、長靴や沢靴でこの区間を歩く人も多い。我々は長靴と沢靴が半々だった。御前ヶ遊窟は一般ルートではあるが、スラブの登りでのスリップは重大事故になりかねない。スリップを防ぐには底の硬い登山靴よりも柔らかい靴の方が良い。アプローチシューズやラバーソールの沢靴であれば言うことはないが、そこまででなくともトレッキングシューズや運動靴で十分だろう。長靴のままで登る人もいて、実際今回も長靴の単独男性がいた。ロープやクサリもある程度は付けられているが、全部にあるわけではない。スラブを嫌いブッシュ帯へ逃げてルートミスする事例が度々起きているので、ピンクテープでルートを確認しながら登る必要がある。なお、スラブに慣れた人なら自分のラインで登ることも可能だが、それはエキスパートの世界になる。ロープは無くとも十分登れるが、メンバーや状況によって準備した方が良い場合もある。今回我々はロープを持参し実際に1度使ったが、他のパーティーは使っていない。下山ルートはソウケエ新道で下るパーティーが多いしその方が面白いが、楽に下れるのは井戸小屋ルートである。地形図には無いがしっかりした尾根道があり、これを使って楽に下れる。今回の我々はソウケエ新道で下った前回より、1時間ほども下山時間を短縮できた。御前ヶ遊窟を登るには紅葉のこの時期が最高と思えるが、新緑の時期にも訪れてみたいものである。



by torasan-819 | 2015-11-03 12:24 | | Comments(4)
Commented by utinopetika2 at 2015-11-08 18:11
いつかは行ってみたい御前ヶ遊窟ですが、スリリングなところのようですね。
遠望するとまるでフィツロイ。
日本の山じゃないみたいです。
Commented by torasan-819 at 2015-11-08 19:32
utinopetika2さん
こんな場所があるから面白いですね日本の山も。
いつかはと言わずに来年、いや今年もまだまだ行けますよ(^o^)
utinopetika2さんなら問題無いです。
Commented by madokau at 2015-11-09 22:11 x
お世話になりました。
前回の経験を踏まえてアプローチは沢靴にしましたが、滑りやすくてこれも大変でした。
次があればスパイク長靴を調達して臨みたいと思います(が、日常使う機会がないのですよ)。
2年前は翌週月山で初山スキーだったことを考えると、冬はもうすぐそこまで来ていますね。
Commented by torasan-819 at 2015-11-09 23:19
madokauさん
こちらこそお世話様でした。madokauさんのリーダーっぷり眩しかったですよ。
さてスパイク長靴ですが、スリップには強いものの履き替えるとなると嵩張って担ぐのに少々邪魔になりそうです。
今年は寒波がまだ入らないようなので、月山での初スキーは今月は無理かもしれません。
とはいえ準備しておかないと、いざというときに出遅れるので要注意です(^^ゞ
いずれにしても必ず冬はやってきて雪が降るのは確実です(笑)


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