2018年 05月 27日
鳥海山・百宅ルート ~ 2018年5月26日
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鳥海山の百宅(ももやけ)ルートでの山スキーは、5月下旬から6月上旬までの短い期間しかできない。百宅集落から百宅登山口までの林道が13.5キロと長く、ここの除雪が終わるのを待って入るので期間が限られてしまうのだ。除雪が終わってない区間を歩く方法もあるが、そこまでして入ることもないだろう。今年は18日と25日に由利本荘市の鳥海支所建設課に電話確認した。25日の回答では除雪は終わっているが、通行可能かどうかはまだ確認していないとのこと。とりあえず現地に行って判断すればいい。ダメなら祓川に回ることにしよう。


山域山名   鳥海山 七高山(2,229m)
山行期間   2018年5月26日(土)
山行形態   山スキー
天候     快晴
参加者    3人(L:トラ山・О島・W辺)
行程     登山口8:24~小松沢トラバース9:35~唐獅子平避難小屋11:05-11:35~1,980m地点12:15-12:25~
       唐獅子平避難小屋12:28-12:44~七高山13:56-14:16~登山口15:27
行動時間   7時間3分
移動距離   13.7km(登り返し含む)
累積標高差  ±1,736m(登り返し含む)





             登山口手前の林道状況
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             百宅登山口からスタート
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             大清水休憩所
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             残雪と新緑が眩しい
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朝4時過ぎに自宅を出発。途中から1人乗せる予定だったが、急きょ行けなくなったとの連絡があり1人で秋田へと向かう。予定通り午前7時に道の駅清水の里・鳥海郷に到着。既にO島とゲストのW辺さんが到着していて合流。30代前半のW辺さんとは初対面だがO島が保証しているので大丈夫だろう。こちらの車に3人が乗り込み、所々にある「百宅口」の案内板に従い百宅登山口へと進む。百宅集落から林道に入るとすぐ通行止めの看板が路肩にあった。しかし、バリケードはなく入りたければ自己責任でということらしい。未舗装の林道を走っていくと、やがて両側が雪壁になってくる。路面は荒れてぬかるんでいるところもあり、2駆でも何とか走れるが4駆のほうが安心できる。百宅登山口の駐車場には2台の車があり、計3人がスキーの準備中だ。我々も準備を済ませるとスキーを担いで歩き出す。避難小屋も兼ねた大清水休憩所の前を通るとすぐ雪が現れた。念のためスキーを担いだまま登ってみたが、雪は繋がっていそうなのでシール登高に切り替えることにした。



             小松沢へトラバース
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             沢沿いに登っていく
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             唐獅子平避難小屋
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             1本滑ってみる
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             七高山へ登る
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             大人数のパーティーが滑降準備中
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雪が切れることも考えて夏道沿いに歩いていたが、もう大丈夫だろうと小松沢へとトラバースして沢床に入る。太陽はじりじりと照りつけるが風はほぼないので汗が噴き出す。順調に登っていたのだが途中からW辺さんが遅れがちになってきた。少しふらふらしている様子でもあり、聞くとほぼ徹夜での移動だったので睡魔が襲ってきたのだという。特効薬はないのでもう少し頑張ってもらうしかない。唐獅子平避難小屋の手前で雪渓が切れたがヤブを越えて小屋に到着。小屋の中で昼食を取り、W辺さんには1時間ほど寝てもらうことにした。なお、小屋には数人分のマットレスや毛布があった。その間に1本滑ることにしてO島と登っていく。祓川からだろうか何パーティーか滑り降りてくる。1,980mまで登ると小屋まで300mほどの滑降だ。ほぼ縦溝もなく快適なザラメ斜面だ。小屋まで下りるとW辺さんが出てきた。今度は七高山を目指すので少し右にラインを振り3人で登っていく。О島はもちろんだが、1時間の休憩で息を吹き返したW辺さんも見違えるようにぐいぐい登っていく。20台と30代の若い2人の後をついていこうとするが差は広がるばかりだ。七高山には数分間隔で年の順に到着。もちろんW辺さんは初登頂である。午後2時近いということもあり斜面に人は少ない。大人数のパーティーが滑降していくと山頂には数人となった。



             滑降開始
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             O島が飛ばす
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             スキー初シーズンとは思えないW辺さん
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             あっという間に山頂が遠くなる
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             樹林帯を滑る
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             最後までスキーで滑ることができた
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             来シーズンまた来るよ鳥海山
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七高山から下に小さく見える大清水休憩所を目指して滑降開始。唐獅子平避難小屋へは降りず1本北側のラインで滑り降りる。滑りに関してもW辺さんはまったく問題なくついてくる。大清水園地で雪が切れるまでスキーで滑ることができた。最後にスキーを洗って終了。これで今シーズンの板納めができた。

今回のゲストのW辺さんだが、登山歴は8年ほどあるが山スキーは今シーズンから始めたのだという。さらに聞くとなんとスキーそのものも今シーズンからで、昨年11月にスキーを購入し3日間の講習会参加からスキーを開始したのだという。初めて買ったスキーが山スキーなのだ。これには驚いた。ボードはと聞くとレンタルボードでやっていたが、今シーズン初めてボードも買ったのだという。しかもそれがスプリットボードだというからまた驚いた。山スキーの経験はまだ10回未満のようだが、シール登高をしているときの感じではとてもそうは見えない。足の運びも様になっているしシールの効かせ方も理解している。急斜面でもそつなく滑り降りることができる。今回の条件ではあまりアドバイスするところもなかったほどだ。歩き方が様になっているのは教えたのがО島ということもあるだろう。彼には適性があるのだと言ってしまえばそれまでだが、それにしても上達が早い。最新の道具のせいばかりでもあるまい。もちろん彼が今回の鳥海山で経験できたことは山スキーのごく一部分にしか過ぎない。気象や地形、雪質やルートファインディングなど様々な要素があり、総合力が求められるのが山スキーでありそれが醍醐味でもある。彼がさらに経験を積み成長した姿を見るのが楽しみになってきた。



                 GPSトラック ( 往路:赤 復路:青 )
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by torasan-819 | 2018-05-27 00:15 | 山スキー | Comments(4)
Commented by デンキ at 2018-05-30 21:19 x
長距離移動と板納、お疲れ様でした。
百宅コースは地元と言えども中々行く気にはなりません。
やはり長い林道走行が・・・
こちらは27日に祓川で無事納めることが出来ました。
今シーズンは3月に休みと天気が合わず、無理をして滑落、捻挫、体力も落ち、あちらこちら痛む体を騙しながもどうにか終えることが出来ました。

百宅コース両サイドの沢も良いですよ。
遠いですが今度は沢にも来て下さい。
Commented by torasan-819 at 2018-05-31 06:07
デンキさん
こちらはせっかく行くので百宅をとなりました。
林道長いですがそれも楽しめ…ないかな(笑)
百宅口は山形県内の道路が良くなっているので、下道でも日帰り可能なほどになってます。

ワタクシも2~3月は仕事も繁忙期で天候も今ひとつでしたが、工夫してそれなりに楽しめました。
ただし、無理がきかなくなっていることはひしひしと感じます。
やはり還暦ですね(^^;) デンキさんもご自愛ください。
機会があれば来シーズンご一緒できれば光栄です。

鳥海の沢は米沢のTさんからも勧められていました。
今年の沢登り対象にしてみたいと思います。
Commented by tabilogue2 at 2018-05-31 22:17
お、、、ついに板納めでしたか お疲れ様でした。シーズン中はこちらのブログを観てる者としては 記事が眩いばかりでしたよ ほんとにw。
昨年、僕のミニ号はここのダートでなくなく引き返しました、大清水の手前1キロぐらいのところで荒れてましたっけねえ。
その昔 冬合宿偵察で11月に4駆で走り抜けました。本番計画ではココをスキーはいて部落まで…の計画でしたけどw 
古い小屋の写真はさすがに在りませんでしたね まだ建ってあったはずですが。。。

鳥海の沢はどれも水が冷たいのでネオプレーンのベスト装着で覚悟していったほうがいいですよ。 
低体温症は じつに20分であっさり逝っちゃうらしいから トラさんほどの体格でも です(´艸`)
Commented by torasan-819 at 2018-06-02 06:50
tabilogue2さん
はい板納めしました。
まだ滑ることはできますが6月は色々と忙しく山に行く余裕がないのでスパッと切り替えました。
林道は少し荒れているので腹の低いミニ号では厳しいですね。引き返して正解です。
古い小屋とは大清水山荘のことですか?数年前に取り壊されましたよ。
鳥海の沢は易しめのところを選んでいきたいですね。
源頭のヤブ漕ぎなしで草原で稜線に抜けるなんて沢だといいのですが。
沢で低体温になって体に全然力が入らなくなった経験がありますので気をつけます。


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