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2018年 11月 01日
御神楽岳霧来沢・前ヶ岳南壁V字第1スラブ ~ 2018年10月28日
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2年ぶりに御神楽岳霧来沢を遡行して前ヶ岳南壁のスラブを登ることにした。今年は早めに計画を立て、土曜日は尾根を挟んだ鞍掛沢を遡行し、日曜日はV字スラブという歳も考えない意欲的な計画をぶち上げていた。南壁のV字スラブと言っても何本ものルートがあるが、第1スラブか第2スラブか現地判断で登ることとした。しかし、よく考えてみれば鞍掛沢は上手くいっても行動時間が結構かかるだろう。日の短いこの時期はヘッデン下山もありうると思うと、翌日のためにもリスクは避けたい。もはや勢いで登れるほど自分もメンバーも若くはないのだ(20代のO島は別にして)。特に自分とN井田さんは還暦コンビなのだ。そんな思いになっていたところ、ちょうど都合よく?土曜日の天気があまり良くない予報になった。これ幸いと天気のせいにして土曜日の鞍掛沢はキャンセル。日曜日のV字スラブ1本にすることにして、土曜日は道の駅奥会津かねやまへ移動し翌朝現地に向かう計画に変更した。


山域山名   御神楽岳霧来沢・前ヶ岳南壁V字第1スラブ
山行期間   2018年10月28日(日)
山行形態   沢登り
天候     晴れ
参加者    4人(L:トラ山・N井田・W井・О島)
行程     駐車地点6:59~登山口7:20~入渓7:56~鞍掛沢出合7:59~二俣(右俣へ)8:31~二俣(右沢へ)9:18~V字の広場10:38~
       稜線14:04~避難小屋14:40-14:56~登山口16:32~駐車地点16:55
行動時間   9時間56分
移動距離   12.6kⅿ
標高     最低点430m 最高点1,145m
装備     ロープ 50ⅿ×1・30ⅿ×1





             林道工事で通行止め
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             御神楽岳登山口
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             霧来沢を遡行する
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             青空になってきた
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夜は雨が降ったが朝には上がっていた。霧がかかっているがじきに晴れるだろう。御神楽岳登山口へと国道252号を走り、本名ダム手前から右手の林道へ入る。しばらく走ると工事中で通行止めになってしまった。そういえば2年前も同じ場所の工事が終わったばかりだったのを思い出す。通行止めの手前脇に車を停めて歩いたが、御神楽岳登山口までは早足で20分ほどかかった。なぜかロープが張られた登山口から2キロ弱歩き、適当なところから霧来沢に入った。今日はスラブ登りなので全員ラバーソールの沢靴だが、ヌメる岩ではツルツルと滑りまくる。鞍掛沢出合を過ぎるころ霧が晴れて青空が見えてきた。



             右俣に入る
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             ナメコを見つけた
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             前ヶ岳が見えてきた
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             正面の右上する沢はV字スラブへ登る右沢
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             第1~第4スラブ
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             右沢を登る
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二俣に突き当たると右俣へ進む。小さな何の変哲もない沢だが、ヒラタケとナメコを見つけたのでいただく。キノコ目になるとスローペースになるが、それも前ヶ岳が見えてくるまでのことだ。V字に切り取られた紅葉の両岸の先に前ヶ岳が見えてくると、否が応でも気持ちが切り替わる。ここまではアプローチであり序章だったが、前ヶ岳南壁のスラブ群が観察できるようになると気持ちが高揚してくる。沢は二俣となりV字スラブへと駆け上がる右沢に入る。



             右岸の崩壊斜面
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             小滝をいくつか越える
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             草付きのルンゼを登る
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             何を見てる?
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             右の第1スラブを登ることにする
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             岩が少しもろい箇所
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             V字の広場下
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             快調に登攀を続ける
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右沢は傾斜のあるゴーロで大岩の間を縫うように高度を上げていく。左岸に右スラブへと繋がる枝沢を見送ると、右岸は大きな崩壊地となり足早に通過する。わずかに水の流れる小滝を右から登り、その後もいくつか小滝を越えて薄いヤブを抜けるといよいよスラブ登りとなる。フリクションの効く岩質で傾斜もまだ強くないので、高度感はあるがロープは出さず快適に登っていくことができる。青空を背景にした第1~第4の各V字スラブを見上げると目線は第1スラブに向かった。やはり今日は第1スラブを登ることにしよう。



             V字の広場でひと休み
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             かなり古い残置ボルト
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             ロープを出す
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             難しくはないが高度感がある
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             快適に高度を上げる
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             斜度が立ってくる
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             ロープ2回目
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登っていくといったん傾斜が緩む所があり休憩することができる。ここがV字の広場というところだろう。この上は傾斜が強くなるのでロープを出すことにした。やっと打った浅いハーケンにビレイを取り、強い傾斜の凹角状にロープを伸ばす。ライン上にかなり古い残置ボルトが2箇所あった。ランニングは残置と潅木に4箇所取った。50mロープいっぱいで潅木に支点を取り後続を上げる。その後は傾斜はあるもののロープなしで登攀を続ける。さほど難しくはないのだが何しろ高度感が凄い。絶対に失敗は許されないという緊張感が続く。



             階段状で登りやすい
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             高度感満点
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             ちょっと休憩
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             稜線が近い
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             稜線に到着
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第1スラブと第2スラブの出合下から右手の第1スラブへと入っていく。登りやすそうに見えた右寄りにラインを振ったが、行き詰まりそうになりN井田さんリードでロープを出した。その後は立ってはいるがホールド・スタンス十分でありロープを出さなかった。足並みのそろったパーティーならロープを一度も出さずに登れるかもしれないが、メンバーによって判断することになるだろう。いよいよ稜線が近づくと階段状になり登りやすくなる。最後は潅木のヤブを少し漕ぐと稜線に到達した。



             微かな踏み跡を辿る
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             御神楽岳管理舎(避難小屋)
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             本名御神楽
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             下山を急ぐ
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             壮絶な前ヶ岳南壁のスラブ群
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稜線に登山道はないが微かな踏み跡があり、登山道目指して東へ向かう。御神楽岳管理舎(避難小屋)までは地図上で400mほどだが、今回は約30分と思ったより時間がかかった。少し休憩してから避難小屋を後にすると、今回は本名御神楽は踏まずに下山することにした。秋の日はつるべ落としなのだ。登山道の途中からスラブを眺められるポイントがある。逆光でより壮絶な印象のスラブを見ると、よくぞあんなところを登ったものだと思う。汗をかきながら下山を急ぎ、暗くなる前に何とか車まで戻ることができた。天気も当たり2年前と同様の素晴らしい晴天と同行したメンバーに感謝である。



                 GPSトラック ( 登り:赤 下り:青 )
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by torasan-819 | 2018-11-01 19:49 | 沢登り | Comments(4)
Commented by tabilogue2 at 2018-11-21 11:36
えっへっへ♪行かれましたね 楽しいスラブ登りで(*´▽`*)

第2は第1より壁が寝てるんで もっと楽しめるでしょう。
でも第3,4は難しい!僕には無理。とっくに諦めました。
Commented by torasan-819 at 2018-11-21 23:10
tabilogue2さん
私も若ければ次は第2スラブ~第4スラブまでと、来年以降に狙いたいところです。
しかしながらもはや難しいでしょうね、特に第4スラブは。
来世の課題ということにしておきますかね(笑)
Commented by tabilogue2 at 2018-11-22 16:51
まあ でも トラさん、、、若いO島嬢は大したもんです。
真面目なトラさんに連れられ 御神楽通い あしかけ5年か?
とんでもねえスラブ 登っちゃうんですから・・・はまったなw
前ヶ岳はこれで2本目ですよね~? たいしたメゴっこだぁ。

うちの倅の嫁っコにど-だ? 引く手あまたなんでないの???w
Commented by torasan-819 at 2018-11-23 10:11
tabilogue2さん
O島に私が教えられることは残り少ないですね。
スキーも上手いし体力もあるしで、私は既にどちらも彼女に追い越されています。
彼女は2015年2月の山スキー以来見続けていますが着実に成長してくれました。
ひとりの登山者として自立できていますので、あとはさらに経験を積んでくれればと思います。

彼女は会津の女性なんですよ。
だからなのかどうか知りませんが芯の強さを感じます。
日本酒と馬刺しが大好きです。あっバラしちゃった(^▽^;)
嫁っコの件はいちおう伝えておきます(笑)


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