2018年 11月 17日
栗子山塊・銅沢遡行/横川左俣下降 ~ 2018年11月11日
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阿武隈川水系の一級河川摺上川の支流のひとつである小川には支沢が多い。しかし、いずれも概して行程は短く渓相も平凡であり、沢登りの対象として興味を引かれる沢は少ないようだ。福島登高会では1980年代に小川流域の支沢をほぼすべて遡行調査している。今回はそのうちのひとつである銅沢を遡行することにした。会としては前回の遡行が1983年なので実に35年ぶりということになる。


山域山名   栗子山塊 摺上川小川流域 銅沢(遡行)横川左俣(下降)
山行期間   2018年11月11日(日)
山行形態   沢登り
天候     曇り
参加者    2人(L:トラ山・W井)
行程     中野第2トンネル西口9:06~銅沢出合9:25~410m二俣10:40~500m二俣11:23~640m二俣12:10~820m鞍部12:56~
       中俣出合14:12~林道末端15:04~駐車地点16:19
行動時間   7時間13分
移動距離   11.3kⅿ
標高     最低点275m 最高点820m
装備     ロープ 30ⅿ×2





             中野第2トンネル西口から歩く
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             分岐を左下へ
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             小川を銅沢出合に向かう
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             銅沢遡行開始
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             ネットが張られた左岸と小滝
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国道13号から下山予定の横川沿いの林道に入り、1.2キロほど進むと土砂崩れで通行止めとなり1台デポする。国道13号に戻り中野第2トンネル西側入口脇の道に車を停めて歩き出す。200mほどで分岐があり左下へ進むが道は不明瞭となる。適当に歩いて沢に下降できそうなところを探して小川に降りた。上流に向かうと銅沢が左岸から出合うが、出合にダイレクトに降りられるように斜面にロープがあり小川を横断して張ってあるではないか。釣り師の執念を垣間見た思いだ。銅沢は小さな沢で記録によると厳しいところは無いようだ。銅沢で最初に現れたのは2mの小滝で、トラロープが下がっているので拍子抜けする。10分ほどで左岸がネットで保護してある箇所があり、その上は平坦地になっているようだ。記録には石垣と鉱山跡があるとされているが、どちらも確認はできなかった。おそらく関係はありそうだが確証はない。さらに記録には左岸にはっきりした踏み跡が続いているとあり、35年経った現在でも僅かにその痕跡を確認することはできた。



             古い堰堤
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             410m二俣を左俣へ
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             5m2段滝
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             3m滝
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             左岸バンドで小滝を越える
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             500m二俣
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             12m3段滝
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             640m二俣を右俣へ
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しばらくは小滝程度の穏やかな流れが続く。やがて記録どおりに小さな堰堤が続いて2つ現れた。堰堤から30分ほどで両方滝の二俣(410m)となり左俣へ進む。平凡な流れが続き小滝をいくつか越えていくとミニゴルジュが現れ、小滝を左岸のバンドから越えると二俣(500m)となる。右俣は3mトイ状滝で小滝の左俣へ進む。左岸の枝沢を1本見送ると前衛の2m小滝に続き12m3段滝となり直登する。4mと3mのナメ滝を越えると二俣(640m)となる。ピークへと続くのは左俣のようだが、下山時間も気になってきたので記録にもある右俣へ進むことにした。



             小滝とナメを登る
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             岩がヌメるので要注意
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             つるつるのナメ
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             5m滝
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             平坦なナメ床になる
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             鞍部から反対側へ下降する
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             横川左俣を下る
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小滝と急勾配のナメで高度を上げる。上流もツルツルのナメで慎重に登る。5mナメ滝を越えると平坦なV字ナメ床になる。二俣を右へと進んで水が涸れると鞍部を乗っ越して反対側へ下降する。見通しの良くなった森を透かしてすぐ沢筋が見えてくる。この沢は横川左俣だが滝もなく緩やかな流れが続く下降に適した沢だ。途中からは右岸に踏み跡があるので辿る。



             右岸のトラロープで踏み跡まで登る
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             急斜面のトラバースが続く
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             デポ車に到着
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やがて中俣出合となり、ここから下は8年前に歩いているので特に問題ないだろうと思っていた。しかし、実際はこの下山で苦労した。中俣出合からは左岸の踏み跡を辿るが、やがて急斜面のトラバースになったが不明瞭となり見失った。見回すと右岸にトラロープが下がっているのを見つけたので、沢まで下降してトラロープで登り返すと踏み跡の末端だった。この右岸の踏み跡を辿ると急斜面の危なっかしいトラバースが続く。踏み跡がほとんど消失した箇所が多く、滑りやすい斜面はバイルを打ち込みたくなるほどかなり悪い。とてもルートとは言えない状態で、8年前本当にここを通ったのだろうかと半信半疑になる。やがて林道末端を見つけてやれやれこれで大丈夫と歩いていったが、どこでどう間違ったのか林道を逸れて作業道に入ってしまった。仕方なく強引に斜面を下りやっと再び林道に戻ることができた。林道の土砂崩れ箇所を越えてデポした車に無事到着した。

銅沢の遡行に困難な所はないが、今回のような周回に近いルートを取ると、距離が長くなり下山がやや冗長になる。横川林道もあまりあてに出来ないので、1983年の記録のように銅沢を下降するか尾根を辿るなど工夫した方が良いだろう。とはいっても沢登り目的で今後この沢を訪れる人間が現れるだろうか。どちらにしても記録だけは残しておこう。もしかすると35年後に遡行する者がいるかもしれないのだから。



             GPSトラック ( 登り:赤 下り:青 )
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by torasan-819 | 2018-11-17 03:41 | 沢登り | Comments(0)


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