2021年 03月 20日
![]() 山域山名 吾妻山・大沢下り 山行期間 2021年2月13日(土) 山行形態 山スキー 天候 快晴 参加者 8人(CL:トラ山・SL:K倉・W辺・N井田・A部・K地・N山・T尾) 行程 天元台高原駅8:24=リフト終点9:34-9:51~人形石10:22~明月荘11:56-12:31~忠ちゃん転ばし13:20~渋川13:30~砂盛13:50~吾妻山麓放牧場14:53~大沢駅16:08 行動時間 6時間17分 移動距離 16.1km 累積標高差 +306m -1,648m 行列のロープウェイ駅 ![]() ゲレンデトップへ ![]() 先行していた皆に追いつく ![]() 人形石 ![]() 吾妻の主稜線を辿る ![]() コルへと滑る ![]() 素晴らしい天気に顔もほころぶ ![]() 大沢下りを呼び掛けたところ8人になった。密を避ける工夫をして1パーティー2班として計画した。大沢駅とその近くに1台ずつデポして天元台に移動する。今日の天元台は天気が良いこともありロープウェイ駅は客が多いようだ。さらに朝1番で登る客が多いことに加え乗客を半分に制限していることで外まで行列になっている。ロープウェイの次はリフトを3本乗り継ぐ。最初のリフトに乗っているとT尾さんが背中のワカンを落としてしまった。回収を足の速いN山さんに頼んだ。ゲレンデトップに着くと皆はシールを貼って準備を終えていた。B班長のK倉さんにリーダーを頼んで6人で先行してもらう。やがてワカンを回収したN山さんが登ってきたので2人で皆を追いかける。ほどなく追いつくとひと登りして尾根に出る。やがて人形石に着いたのでシールを剥がし滑降モードにチェンジする。快晴で風も無いという絶好のスキー日和に自然と皆の顔に笑みが浮かぶ。吾妻連峰の稜線が緩やかに連なり伸びている。この時期でしか味わえぬ白き山々の景観を楽しむ。コルまでのひと滑りは天気が良すぎたのかやや重い雪だった。しかし好天との引き換えなら苦にもならない。 平坦な弥兵衛平 ![]() 明月荘に到着 ![]() 古いツアー標識 ![]() クジラの尾根を滑る ![]() 樹林帯にて ![]() 忠ちゃん転ばし ![]() 砂盛を滑る ![]() シールを貼りなおして藤十郎をトラバースし弥兵衛平へと入る。向こうから誰か歩いて来る。やがて顔が見える距離になると単独の外人男性だった。話しかけるとテン泊で縦走しているという。日本人でもこの山域で冬季テン泊はめったに見ないのにと感心してしまった。平坦で広い弥兵衛平は視界が無いと迷い易い。しかし今日は見通しが効きコンパスもGPSも必要ない。避難小屋の明月荘に到着すると先客が2人いた。このルートには珍しいボーダーである。ゆっくりと昼食を取りボーダーに続くようにして小屋を後にした。広い尾根を概ね北に進む。なだらかなこの尾根はクジラの尾根と呼ばれている。所々に昔のツアールート標識が残っている。やがて針葉樹林の中へ入っていくとやや斜度が増してくる。右手に沢筋を見ながら下ると斜度のあるオープンバーンに出た。忠ちゃん転ばしと名が付いているこの急斜面を滑り降りると沢を横切る。シールを貼ってトラバース気味に砂盛に登る。標高を下げたので雪が重くなってきた。いつしかボーダーが我々の後ろを付いて来るようになった。砂盛からは日陰になって思ったより軽い雪で標高差150mの滑りを楽しむ。 ブレーキ雪になり滑りにくい ![]() 大小屋沢左俣の渡渉点 ![]() 林道を辿る ![]() 吾妻山麓放牧場 ![]() 大沢駅への分岐個所 ![]() 大沢スキー場跡 ![]() 大沢駅到着 ![]() 大小屋川右俣の源頭を横切り尾根のツリーランになるがブレーキのかかる雪になり滑りにくい。後続がなかなか来ないので待っているとやっと来た。N井田さんが転倒し痛みがあってなかなか起き上がることが出来なかったとのこと。リカバリーに時間がかかったようだ。全員そろったので再スタートし大小屋川左俣を横切ると林道なりに滑っていく。やがて丘陵地の様な開けた場所になる。吾妻山麓放牧場だ。斜度は緩いが広々とした地形でゆったりとしたクルージングを楽しめる。牧場の建物のところでひと息つくとあとは道なりに滑るだけだ。ただし大沢駅に向かうには途中に分岐があるので小さい表示板を見落とさないよう注意したい。大沢駅への道は普段は通る人もいないのだろう荒れ気味である。やがて右に曲がり大沢スキー跡を通過すると駅が見えてきた。大沢駅に到着である。デポ車に乗って天元台スキー場へ車を回収しに行く。この手間が面倒といえば面倒なのだ。来年は電車とバスで天元台に行く方法もやってみたいと思う。 近年は全体的にツアールートを辿るパーティーが少なくなっているように思う。大沢下りも少なくなっていて他パーティーを見ることはめったにない。魅力的なツアールートなのだが車の回収など(電車とバスという方法もあるが)手間がかかるのも要因かもしれない。それでも誰かが辿らなければたちまち廃れてしまうだろう。これからも出来る限りツアーを実施して記録を発信し続けたいと思っている。 GPSトラック ![]() ![]() =後日談= 転倒して足を痛めたN井田さんだが右足首のじん帯損傷だった。しっかり治すためには手術が必要とのことで腫れが引いてから手術した。転倒の要因としては雪が重かったことや本人曰くブーツの問題もあったらしい。いずれにしてもこのようなアクシデントは誰にでも起こりえる事なので注意したい。骨折とまでならなかったのは不幸中の幸いだった。骨折で動けない場合は大沢駅まで搬出しなければならなかった。
by torasan-819
| 2021-03-20 16:27
| 山スキー
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